• HOME
  • 高橋弘昌先生が釧路労災病院の院長に就任いたしました

高橋弘昌先生が釧路労災病院の院長に就任いたしました

2019/04/08

お知らせ

院長就任のご挨拶

独立行政法人 労働者健康安全機構 釧路労災病院
高橋弘昌

楡刀会々員の皆様、こんにちは。
平成31年4月1日、野々村克也前院長の後任として、当院の第8代院長に就任致しました。私は昭和54年北海道大学を卒業し、直ちに第一外科に入局し、大学病院、関連病院等で研修しました。今年5月1日より元号が令和となりますが、フランス留学期間中に昭和天皇が崩御し、帰国した時には平成になっていたことを印象深く思い出します。
平成元年10月より平成24年3月末まで大学にて文部教官として23年3ヶ月の長きにわたり、教育・研究・臨床そして社会活動の領域で多種多様な任務を与えていただき、充実した日々を過ごすことができました。最終的には、小児外科准教授、第一外科診療教授などに任務を与えられ、臨床では、乳腺・内分泌外科を専門として乳癌の外科、薬物治療、甲状腺・副甲状腺疾患の外科治療に専心しておりました。大学退官後は、JA札幌厚生病院外科に勤務し、平成30年10月より当院副院長として赴任しておりました。 
第一外科入局以来、大学退官まで各地の関連病院に勤務、出張をしてきましたが、道東地域は、標茶町、中標津町、厚岸町、羅臼町などの町立病院出張の経験はありますが、釧路労災病院は初めての勤務先です。札幌で生まれ育った私であり、気候の違いや単身赴任など不安要因は少なくありませんでしたが、武富紹信教授をはじめ、当院に勤務経験ある第一外科の諸先輩、後輩から多くの激励の言葉をいただき、院長就任を決心致しました。正直、その責任の重大さに、私にそのような大任が務まるのか不安を感じておりますが、今後も皆さんのお力添えをいただきながら、当院の発展のために頑張ってまいります。
当院は、初代院長 新田一雄先生のもとで昭和35年1月22日に内科、神経科、外科、整形外科、皮膚泌尿器科、眼科、理学療法科の7診療科、病床数252床で診療を開始しましたが、交通網の整備、拡充とともに道東地区の開発は急速に進行し、釧路市の発展とともに、医療に対する地域のニーズは急速に加速しました。これに伴い。3回の増改築を重ね、平成29年4月には450床、21診療科となっています。当院が存在する根釧地区の人口は約32万人と全道540万人の6%程度ですが、面積では1.4万㎢と全道の17.4%を占めています。一方で、釧路2次医療圏の対人口10万人に対する医師数は170.0人(根室2次医療圏は104.0人)であり、これは全道平均230.0人と比較して医師不足が深刻な地域といえます。したがってこの広大な地域を少ない医師数でカバーせざる負えない状況となっています。また、釧路圏域の推計人口では、少子高齢化の影響により、総人口は減少するものの高齢者の割合は横ばいに推移し、がん患者はさらに増加すると想定されています。
平成31年2月地域医療支援病院として従来進んでいる地域の病院、医院の先生方との連携を一層密にし、医療連携を強化するため地域包括ケア病棟50床を開設しました。そして今後とも地域の中核病院としての役割を果たすために更なる病院機能の充実を図り、これからも地域に愛され、必要とされる病院となるべく努力を続ける所存ですので、引き続き楡刀会々員の皆様のご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

一覧へ戻る